釜石を体感する研修プログラム
02 組織マネジメント
集落高台移転から学ぶリーダーシップ・プログラム
- 被災した住民たちの決断に学ぶ、
合意形成と未来志向のまちづくり -
本プログラムでは、震災後に迅速な高台移転を実現した釜石市根浜(ねばま)地区の事例をもとに、災害時における地域リーダーシップの本質を学びます。

被災当時、多くの地域がコミュニティの分断や行政との調整に苦慮し、復興の遅れを余儀なくされる中、根浜地区では町内会事務局を中心に住民主体の合意形成を進め、スピーディーかつ柔軟に復興方針を定め、高台移転を実現しました。そのプロセスは全国的にも注目を集め、「住民主体の復興モデル」として高く評価されています。

本プログラムの特徴は、当時の意思決定を担った住民リーダーから直接話を伺える点にあります。現場の判断、葛藤、創意工夫についての一次情報を通じて、書籍や講義では得られない実感と洞察を得ることができます。
これにより、非常時に求められる判断力・対話力・マネジメント力について、より深い理解と応用可能な学びを提供します。
プログラム内容(所要時間:約1時間)
ケーススタディ:課題を追体験する
避難・復興・合意形成という難題に直面した際、なぜ根浜は前に進めたのか。他地域との比較も交えながら、判断の鍵となった視点・要素を整理します。
当時の中心人物による講話
実際に根浜地区の復興を先導した町内会事務局の方より、当時の具体的な行動、住民との対話、行政との連携、そしてリーダーシップの本質についてお話いただきます。現場に立った者だからこそ語れる「意思決定の重み」に、直接触れていただけます。
復興後の集落視察
講話で語られたリーダーたちの決断が、どのように空間設計や暮らしに結実したのか。実際の集落を歩きながら、「災害に強いまちづくり」の工夫を参加者自身の視点で観察・考察します。
対応情報
  • 定員:5〜20名まで
  • 会場:根浜レストハウス
  • 資料対応言語:日本語(多言語はご相談ください)
  • 備考:録音・撮影不可。実施希望日の2週間前までにご予約をお願いいたします。
講師
佐々木 雄治(YUJI SASAKI)
地域復興リーダー /
根浜親交会 事務局長
釜石市根浜地区出身。東日本大震災により壊滅的な被害を受けた同地区において、町内会の中心的存在として高台移転を主導。行政や住民との丁寧な対話を重ね、地域全体の合意形成を実現させた。震災後は、地域外からの交流人材の積極的な受け入れにも注力している。
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